So-net無料ブログ作成

中村天風、心身統一法 [社会]

my challenger's log Ⅱ 2冊目

 皆様方のいつも温かいご支援を感謝いたします。


 my challenger's log 一冊目は、

 こちら

 http://mwainfo.blog.so-net.ne.jp/ 

 より閲覧願います。


 「人間のほほえみ、人間のふれあいを忘れた人がいます。これはとても大きな貧困です」

 清楚なサリーをまとい、サンダル履きの聖女、マザー・テレサの言葉である。ここには、人間の愛の香りがある。


 花と人
 
 美しい花より

 よい香りを持つ

 花がいい

 
 美しい人より

 良い性質の

 人がいい


 「坂村真民 人生の詩 一念の言葉、 より」


 花の香りは、虫たちを惹きつける、生き残るための叡智であろうか。人にも香り、匂いがある。良い性質の人には、まさにこの匂いが漂う。
  

 今は亡き梁瀬自動車会長、梁瀬次郎氏は、「ありがとうございます」 を一日に二百回は使ったという。この言葉を自然に使える人は、謙虚でおおらかな人である。

 梁瀬会長が折々に書いた「ひとの匂い」、「アメリカの匂い」、「遊びの匂い」、「旅の匂い」がある。珠玉の言葉で見つめた、ひとの香りのする本である。

 花の香りがミツバチたちを惹きつけるように、”良い性質”の人の香りは多くの友を惹きつけるのかもしれない。

 人生には、自分が思ったことしか起こらない。強い信念をもって、思い描くことで、明日の人生は、切り拓かれる。

 「ありがとう」の言葉のぬくもりが、人を、人生を変える。信念の言葉が、天に届くのかもしれない。

 哲人、中村天風は、当時の不治の病、結核を患い、治療を求め世界を放浪する。最後に、インドヨガの大聖人、カリアッパ師に出会う。

 ヒマラヤの奥地、ヨガの秘境でこの聖人の下、厳しい修行に入る。
 
 ヒマラヤの極寒の滝の近く、滝の轟音しか聴こえない中、カリアッパ師は、地の声、天の声を聴け、という。

 数年間の厳しい修行の日々、ある日、仰向けになり空を見上げる。ヒマラヤの空が、日本の故郷の空に重なって見えた。無念無想、滝の音が消え、空の雲に無心で見入っていた。雑念から解放され、心が空っぽになったという。

 カリアッパ師は「それが天の声、天の声は、声なき声」だと言った。そのころから、心が、病から離れ、不治の病は少しずつ快方に向かった。

 「ありがとうございます」まさに、天風が「天の恵み、天の試練」に気付いた瞬間であったという。

 天風の人生の前半、日露戦争前後には、帝国陸軍の軍事密偵となり満州、遼東半島などで、波乱万丈、冒険小説そのものであった。

 コザック騎兵につかまり、銃殺刑を間一髪、味方の手りゅう弾により九死に一生を得て救助されるという命がけの活躍をしていた。

 ヨガの悟りとともに、病も完治、日本に帰国し、実業界で大成功を収めるが、何故か心は満たされない。社会的成功をすべて投げ捨て、上野、精養軒、芝、増上寺前で、辻説法を始めた。

 これこそ、天風が、生涯をかけて追及した命がけで生きる天風哲学、「心身統一法」であった。

「心身統一法」とは、宇宙、生命 、人生の要諦を、心と体の混然一体化の中で、命の活性化を追求する天風哲学の集大成である。

 中村天風の教えは、日本社会のみならず、世界を駆け巡り多大な影響力を残した。

 ロックフェラー三世、東郷平八郎、原敬、双葉山、松下幸之助、稲盛和夫、永守重信、広岡達朗、宇野千代各氏等々にその偉大な教えを残した。

 「誰がなんといおうが、本人が「有り難い、幸福だ」と思っていたら、不幸はありえない。 だから幸福は、心が生み出す、きわめて主観的なものなのだ。」

「 人生あまり難しく考えなさんな。暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる。」天風の名言である。


前記事があります。よろしければどうぞ。
http://mwainfo.blog.so-net.ne.jp/2009-09-10



参考図書







何故かジャズ されどジャズ







nice!(297) 

人を創る人間学 [社会]

my challenger's log Ⅱ 2冊目

 皆様方のいつも温かいご支援を感謝いたします。


 my challenger's log 一冊目は、

 こちら

 http://mwainfo.blog.so-net.ne.jp/ 

 より閲覧願います。



 孔子の論語に、「詩に興り、礼に立ち、樂になる」がある。

 詩を学び、礼儀作法の所作を身に着け、音楽を学べば、豊かな人格が養われ、幅広い人間になり、周囲の人々をも豊かにします。

 全ての人間には、向上心、他者への貢献、連帯感等々へ願いが備わっています。

 これらに背を向け、自ら怠惰な道へ迷い込む輩たちがいる。

 可愛い、うそ、まじ、の三つくらいのボキャブラリーしか持たず、がさつな所作と無礼で、音楽もたしなまず、味わい豊かな真の美味を知らず、自ら貧相になり下がり、人間の向上心と無縁に暮らす輩たちがいる。こうした輩たちは、大人になっても、ラーメンライスを好むという。


 致知出版社の人間力メルマガ 2018.3.5付にて、JR東海名誉会長の葛西敬之さんの記事が載った。

 旧国鉄の分割民営化という大改革に取り組めたのは、幼い頃からの読書体験を通じて養った人間学であったという。

 人間学とは、東西の古典、小説、詩歌、歴史、論語等々に脈々と受け継がれている人間の生きざまであろうか。

 人間に対する深く幅広い理解と愛が求められる筈である。

 以下、メルマガより引用

『JR東海名誉会長の葛西敬之自らの半生を振り返りつつ、
若い頃に人間学を学ぶ大切さを説かれています。

 葛西さんは人間学をどのように仕事に活かされたのでしょうか。

 致知出版社の人間力メルマガ 2018.3.5
 
 葛西 敬之(JR東海名誉会長)

 ※『致知』2018年4月号【最新号】
 ※連載「二十代をどう生きるか」P112
 
 2年間の留学生活を経て帰国してみると、国鉄は大赤字になっており、もう迷っている余裕などなかった。

 日々押し寄せてくる難問に精いっぱい対応するうちに時が経ち、今日に至ったというのが偽らざる心境である。
 
 入社してすぐに「ここは自分が一生過ごす場所ではない」と迷いながら仕事をしていた私が、その後国鉄再建のために分割民営化を推し進め、さらに民営化後はJR東海で東海道新幹線のシステムを磨き上げてきたわけだから、人生というものは分からない。
 
 ここで若い読者の方々のために、国鉄が崩壊に至った要因に触れておこう。

 当時の国鉄は、重要な経営施策がすべて国会で決められていた。運賃の値上げ一つを取っても国会で承認を得なければならず、常に経営合理性とは別世界の政治的駆け引きが優先された。

 思い切った改革案も野党の反対で実施できず、問題を先送りし続けた挙げ句にとうとう立ち行かなくなったのである。

 私は30代で国鉄の再建計画に携わる部門に配属されたが、そこで行われていたことは表面的な弥縫策に終始し、これでうまくいくという実感を持てたことは一度もなかった。

 私はそうしたことの繰り返しの中で、国鉄再建には分割民営化しかないという信念を固めていった。
 
 改革に主体的に取り組むことになったのは、国鉄経営が崩壊し、地図のない世界に踏み込んだ時で、40代に入ってからのことであった。

 それからの仕事は、自らの責任で道なき道を切り開いていくものへと一変した。
 
 その時役に立ったのは、法律や経済の知識というよりも、人間学だった幼い頃からの読書体験を通じて養ったと考えている。
 
 高校で教師を務めていた父の手ほどきで、私は幼い頃から俳句や和歌に親しみ、さらには『論語』をはじめとする古典の数々を父と差し向かいで勉強した。

 それを土台に、学生時代は東西の古典や伝記、小説、幕末・明治以降の日本の政治外交史、フランス革命から第二次世界大戦に至るヨーロッパの政治外交史や戦史等のカテゴリーを中心に手当たり次第に読んだ。
 
 仕事というものは、年齢を重ねるにつれ人間についての深い理解が求められてくる。

 私が読書を通じて学んだ人間学は、仕事の責任が増すにつれ役に立った。

『論語』に書かれていることなど、子供の頃には少しも面白くは感じない。
しかし、様々な経験を積んだ後になってみると、「なるほど」と納得することが多い。例えば、……』(致知出版社、人間力メルマガより引用)



 クラシック音楽、現代音楽、ジャズ、古典、現代文学、詩歌、和歌、俳句等々には、人間のあらゆる生きざまが埋め込まれています。

 人間への深い思いを体感、理解、咀嚼し、身に着けることで、人間の幅が拡がります。

 大仕事と取り組み、明日の未知の道なき道を切り拓くとき、自己を支える揺るぎなき信念になります。

 その結果、礼儀と立ち居振る舞いにも磨きがかかり、他者をいつくしむ気持ちが生まれます。

 春、野を渡る風、水ぬるむ小川のせせらぎ、何処からともなく漂い来る沈丁花の花の香り、自然も宇宙もすべて、”揺らぎ”の中にあります。宇宙の定めでしょうか。

 人の身体も思考も常に揺らいでいます。しかしその揺らぎの中にあっても自己の立ち位置を支える
ものは不動でなければならない。

 ここに人間への深く熱い眼差し、人間学があるのではなかろうか。

 大仕事や大勝負(囲碁、将棋、スポーツ等々)を制するのは、揺るぎなき信念と自信を裏打ちするこの人間学ではないだろうか。



参考図書





何故かジャズ されどジャズ












nice!(290)